転職先を選ぶ際に気にしてほしいのが福利厚生である。看護師の働く職場は、どこに勤務するかで福利厚生の条件が大分異なってくるからだ。例えば、個人開業医のような規模の小さなところは、医師国保の場合が多くアットホームな雰囲気はあるが、年金は国民保険で退職金は不透明だったりする。給与、賞与などの規定は無く、ボーナスが1ヵ月分も出ないこともあるようだ。キチンとしているところもあるようだが、就職する際は内容を把握しておくべきである。その分休日などは暦通りが殆どで、夜勤も余りないので労働環境が悪くないところが多いようである。
大規模の病院の場合は2種類に分けられ、個人の大規模病院の場合は社会保険で、公的な市民病院などは公務員と同じ扱いになり共済組合保険となる。どちらも年金は厚生年金となっており、退職金といった制度も導入されていることが殆どである。給与や賞与は、比較的高く、特に公立病院の場合は、公務員と同じ扱いのため規定通りのボーナスが支給される。但し入院患者が多くいるため、休日は暦通り取れることできずシフト制になる。夜勤もシフト制になっており回数も多く、必然的に勤務時間は長くなるのだ。給与、賞与を考えると大病院や公立病院の方が条件的にはよく見えるが、公立病院は赤字経営の場合が多く、市町から切り離し独立採算で社会保険を導入していることもあるのだ。病院や施設を選ぶ場合は、安易に規模の大小で決めるのではなく、経営状態、加入保険、労働環境、福利厚生をしっかり調べることが大切である。